選抜大会で,大阪桐蔭高等学校応援団の演奏を間近に聞くことができました。同校吹奏楽部は,J-pop からオリジナル曲を数多く演奏していました。
帰校後,部員と応援の反省会をする中で「鳴門高校にもオリジナル曲が欲しい」と意見が出ました。
そこで,顧問の前任校の教え子であり,本県出身の昨年度の全日本吹奏楽コンクール課題曲の作曲家・尾方凜斗先生に依頼したところ,快く引き受けていただきました。
応援曲は全4曲あり,まだ曲名はありません。テレビ放送では「題名のない応援曲です」と紹介されました。
そのうちの1曲は,ヴェートーベンの交響曲第九番第4楽章の『歓喜の歌』がモチーフになっています。
尾方先生より「阿波踊りは既にされているので,第九を軽快な曲調にしてみました」
今回の甲子園では,ヒットが出たときに使用させていただきました。
また,残る3曲は各イニングの冒頭に使用し,アルプススタンドに勢いをつけました。
これからもいろいろなステージで使用してきたいと思います。
尾方先生,ありがとうございました。
【試合後,尾方先生より】
こんばんは、今日は素敵な演奏をありがとうございました!!
ネット中継で聴いていましたが、4曲ともしっかりと聴こえてきて感動的でした。昨年の吹コン全国(吹奏楽部の甲子園)、今年の全国高校野球 と、ダブル甲子園で自作が演奏されて感無量です。本当にありがとうございました。
【尾方凜斗プロフィール】
(写真は,県知事表敬訪問の時です)
1995年徳島県徳島市出身。東京音楽大学大学院作曲指揮専攻作曲研究領域(芸術)を修了。桐朋学園大学音楽学部カレッジ・ディプロマ・コース作曲専攻を年次修了。作曲を伊藤弘之、原田敬子、細川俊夫、伊左治直の各氏に師事。湯浅譲二と松平頼暁各氏のマスタークラスを受ける。 いわゆる現代音楽を中心とした創作活動やスクール・バンド向けの作/編曲、吹奏楽コンクール審査員、合奏レッスンの講師等の活動を展開している。 これまでに、第12回全日本吹奏楽連盟作曲コンクール第1位、第18回弘前桜の園作曲コンクール一般部門(審査委員長:下山一二三)第1位、弘前市長賞などを受賞。スクール・バンドを対象とした作品は、東京佼成ウインドオーケストラやOsaka Shion Wind Orchestraなどによって演奏され、全日本吹奏楽連盟とティーダ出版によって出版されている。 作曲の会「Shining」会員。